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◆汚れの原因◆
人間が流した排水中にはまだまだ分解ができる有機物や生物の栄養源となる窒素やリンが過剰に含まれている。
生物の生息や有機物の分解には酸素が不可欠となる。
しかし、汚れている湖、特に夏場には、水中に溶けている酸素が不足する。
そのため、分解しきれない有機物[湖内に生息していた生物の死骸(シガイ)も含め]は汚濁物として湖底に沈み、ヘドロ化していく。
堆積したヘドロからは臭いにおいの元である硫化水素(H2S)などが溶け出し、さらに湖の汚れに拍車をかける。
自然界には汚れを分解して浄化する力がある。
しかし、生態系が壊されたり、自然の浄化力以上の有機物が流入することで水は汚れていくのである。
言い換えれば、生物による自然浄化力を高めれば、汚れの進行は防げるのである。
そのためには
1 生物の住処としての水環境を考え、生態系を回復する。
2 汚れの元となる物質(成分)の濃度を低くする。
ことが重要である。
具体的には
・生物が定着しやすい住処の形成
・湖内への汚濁物の流入制御
・陸水の流入の増加
などが考えられる。