浜名湖は図のとおり、手のひらのような形をしていて奥が広く、地形が複雑である。
また、南端の今切口で外海(遠州灘)とつながっているため、潮の満ち引きの影響を受け、湖全域で1日に2回の潮位変動がある。
しかし、入り口が狭く奥に広いという閉鎖性の水域であるため、潮位変動時刻は湖口の今切口より湖の奥部で遅くなり、また、潮位差も今切口では180cmもあるが、湖の奥部では50㎝と約4分の1程度となる。
つまり、奥に行くほど外海の影響が少なくなり、同じ汽水湖とはいえ、今切口では外海の影響により塩分濃度が高く、湖の奥になるにつれ陸水(淡水)の影響を受け塩分濃度が低くなる。
これらの地形的特徴により、湖の奥部では湖水が滞留しやすい。 |